IPOは、需要申告をした人の中から購入申込ができる人を選ぶことを配分と言います。
IPOは、通常は需要(申告された株数)が供給(公開株数=IPOで購入できる株数)より多いですから、誰に配分するのを証券会社が決めます。
配分には、日本証券業協会/新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況にあるように3種類があります。
①規制に基ずく抽選配分
②左記以外の抽選配分
③抽選によらない配分
このうちの③が裁量配分と呼ばれる配分の仕方です。
これは、窓口の担当者の裁量で誰に配分するのかを決めます。
裁量とは「自分の考えで任意にさばいて処置すること」と辞書に載っています。規則では、「適合性の原則と自己責任原則に基づき、証券会社の裁量」で配分を決めるとなっています。
要するに、証券会社にとって都合のよいように当選を決めますから、担当者や支店長などが「よい客」だと思えば当選ができるわけです。証券会社の都合とは、実際は担当者の都合で、株の取引手数料が一番わかりやすいですが、その他にも債券を購入したりしてくれたりすれば、「よし。今月のノルマが達成できたのもあの人のためだ。何として、このIPOの当選を回してもうおう」とがんばってくれれば、当選ができたりします。
とはいえ、公式には他の商品を購入した見返りにIPOの当選をあげることは「抱き合わせ売り」で禁止されていますから、裁量されるには具体的に何をしたらいいのかは明らかにされていません。
日頃、電話で話すのはもちろん、時々窓口にお邪魔して、話をしたり、昼食や夕食を一緒に食べたりして、その担当者とのコミュニケーションをとっておくのは大事なのは、どのことでも言われますね。
証券会社の催すセミナーは(たいてい無料です)顔を出し、担当者と話をするだけでなく、できれば支店長にも挨拶をすれば、確実に顔は覚えてもらえます。
裁量配分のメリットは
需要申告には資金は不要です
複数枚の当選が可能です
うまくコミュニケーションができれば、当選確率はかなり高い
ことでしょう。
しかし、売買手数料を払ったり、債券の購入などでかなりの資金が必要ですから、あくまで資金が豊富でないと苦しいですから、無理はしない方がいいと思います。
ちなみに、野村證券では1億円以上の資金を持って、始めて裁量配分のことを考えられるとか、それでも足りないとの噂ですから、よほどの人でなければ避けたほうがいいと思います。